蓄膿症を治すツボ


治し方
 ポイントは、三焦経に属する手の甲側、手首の横筋の中ほどに位置する陽池です。ここを、ゆっくりと押しもみします。
注意すること
 Aさんは38歳のセールスマン。二年ほど前から頭の奥の方に鈍い痛みを感じるようになり、同時に鼻づまりがひどくなってきました。外に出歩く商売なのに毎日がすっきりせず、気候の変わり目や曇りの日などは、とくに眉間のあたりに重苦しい感じを覚え、相手に不快感を与えないだろうかと心配でした。
 なるべく明るく、物事を軽く考えるようにと努めてきましたが、一日の仕事を終え、家に帰ってもあしたのことを思うと憂鬱な気分になります。医者に相談したところ、手術をすれば良い結果がでるとのこと。しかし鼻の手術となると簡単にも考えられず、心配はつのるばかり。
 そこで手軽さもあって始めたのがツボです。ポイントにそって4ヶ月。最近では眉間の重苦しさはずっとよくなり、自分でも分かるほど顔つきも明るくなったとのことです。
効果をあげる法
 天柱は、手の親指と三指の先でつまんでグッと押してみると、目から鼻の奥にかけてひびきの伝わるのがわかると思います。両手で後ろから押しますが、とくに中指の先に力を入れて刺激するようにしてください。息を吐きながら五秒押してゆるめる動作を10回行います。



耳鳴りを治すツボ


 ヒジを曲げると、その内側にシワができますが、その小指側にある少海を反対の小指と薬指で軽く三分間ほどもみほぐします。少海は、心経という経絡に属し、この心経は、耳の働きなどをコントロールする腎経と密接に関係しています。
 この心経と三焦経にそって、他方の小指と薬指を使って指先から手首、腕と順次、一方通行に刺激していきます。あまり強く力を入れず、軽くおさえるようにします。
注意すること
周りを見回しても原因となるものは見当たらないのに耳には確かに音が聞こえてくる。ピーピーといった金属音、ジーッといったセミの鳴くような音、間をおいたり連続で聞こえてきたり・・・、これが俗にいうところの耳鳴りです。
原因としては、中耳、外耳、内耳炎など、耳そのものの病気である場合と、更年期障害や頭部外傷、高血圧症などによる場合とがあるようです。
 耳鳴りを訴える人は、一般的に神経を使う方に多いところから、心経と三焦経と呼ばれる2つの経絡を刺激します。心経というのは、神経系統、心臓に働くスジで、手の小指の内側を通っています。三焦経は体の表面、神経をコントロールするもので、薬指の線に沿ってあります。
 この2つの経絡に軽い刺激を与えることは、耳鳴りを鎮める効果と同時に、イライラの解消やスタミナ持続にも役に立ちます。
効果をあげる法
耳の後ろのくぼみにある完骨は、胆経は属するポイントです。この完骨に両手の親指をあて、首を左右に傾けます。このとき、左側に傾けるときには左の親指で(右側のときは右手親指で)頭を押し上げるようにします。
これを左右各10回ぐらい繰り返しますが、押すときに息を口から吐き、戻すときに鼻から息を吸います。